2013年12月15日日曜日

うさぎスマッシュ展(東京都現代美術館)

東京の木場にある、東京都現代美術館で開催された展覧会。

何ともふざけた名前の展覧会だが、うさぎは、ルイス・キャロルの不思議の国のアリスに登場するうさぎを意味し、ワンダーランドに誘う者を意味し、スマッシュは、常識的な固定概念にたいする、一撃を表すという。なるほど。

サブタイトルには、世界に触れるデザイン、とある。

デザイン思考という言葉が、ビジネスの世界では、最近よく使われているが、この展覧会では、この世の中自体、社会を、どのようにデザインするか、をーテーマにしている。

OMA*AMOのEUバーコードは、EUの各国の国旗の色をバーコードのあしらってデザイン、それを実際のEUの首脳会議でも、その他のデザインと合わせて、実際に使用されたという。

マイケル・リーの住居シリーズは、大規模な集合住宅から、普通の住宅までを、シンプルな上部からのシルエットで表現し、展示する。

その中に、アンネ・フランクの住宅もあった。抽象化されている図のはずだが、それを受け取る人物の中では、必ずしも、抽象化されては受け止められない。

リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレンのライフサポート。うさぎのぬいぐるみや、 チューブや機器などで、生き物の仕組みを表している。

作品自体には、これといって目新しいものはないように思えたが、自分だったら、どのように、この世界をデザインするだろうか、といろいろ妄想する機会を得ることができた。

0 件のコメント:

コメントを投稿