日本とフランスの、有名なアマチュア写真家をテーマにした展覧会。
たまたま、前日に植田正治の展覧会を見ており、同じ作品が多数あった。
そのせいもあり、植田よりも、ラルティーグの作品の方が、印象が強かった。
ラルティーグの作品は、人物を写したものが多い。被写体の人物は、いずれもラルティーグの友人など、身近にいた人々だったようだ。
プールに飛び込む瞬間、飛び上がった瞬間、恋人同士がじゃれあっている瞬間など、ラルティーグの写真には、スナップショットが持つ、躍動感が感じられる。
写真に焼き付けられた人々の表情は、実に自然。親しい人の前だからこそ、できるそうした表情。おそらく、撮影していたラルティーグも、笑顔だったのではないか。
逆に、植田の作品は、あらかじめ本人によって計画され、被写体の人物にもその意図が十分に伝えられているものが多い。
対照的な二人の作品だが、共通しているのは、写真を撮ることへの喜びが感じられることだろうか。
とにかく、この二人のアマチュア写真家の作品は、会場を訪れた人に、何はともあれ、まずはカメラを持って、表に飛び出し、何かを撮ってみろ、と叫んでいるように思えた。
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